医 師 | 田中 雅也(センター長)、三田、浅香 |
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対象疾患 | 消化管疾患(胃潰瘍、大腸ポリープ等) |
特 徴 | 上部(胃)内視鏡検査と下部(大腸)内視鏡検査 |
気持ちが悪い、おなかが痛い、下痢をしたなど病院を訪れる患者様のかなりの数の方が、腹部の症状を訴えてこられます。そして、その方たちを担当するのが消化器内科です。消化器内科の診療は検査が多いのが特徴です。レントゲン・内視鏡・超音波を利用した種々の検査がありますが、それらの検査のうち、より簡便でより侵襲が少ないながら威力を発揮するのが、内視鏡検査と超音波検査です。
消化器臓器は、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸とつながる消化管と肝臓、胆道、膵臓といった消化管以外の臓器の二つに大きく分けられます。主に内視鏡検査は消化管の診療、超音波検査は肝・胆・膵の診療に用いられ、大腸内視鏡検査を除いていずれも絶食だけの準備で検査を行うことが可能です。超音波検査では胆嚢を除けば、絶食さえも必要ではありません。また、大腸内視鏡検査でも下痢、肛門出血などでは浣腸だけで検査を行うこともあります。
内視鏡センター室 室長 田中雅也 |
そしていずれも検査終了後、その場で結果をお知らせすることができるため、超音波検査と内視鏡検査を組み合わせることにより、腹部症状を訴えて来院される患者様のうち大半の方がその日のうちに原因疾患の診断がつき、その直後から治療を開始することができます。
多くの病気がそうですが、症状が出現してから、より早い時期の受診の方が、原因疾患の特徴がより多く捉えられ、診断が容易になります。私ども巽病院の消化器内科では、その点を患者様に十分理解していただくよう努め、今後もより早い検査、より早い診断、より早い治療を行うことをモットーに診療していきたいと思います。
「胃の内視鏡検査は苦しい、大腸の内視鏡検査も痛いと聞いているし・・・。」と思われている方が多いのではないでしょうか。しかし、どのようなものなのかを解っていただくとそんなに苦痛ではなく、そのために私どもでは事前に十分な説明を行った上、検査を行っています。希望される方には鎮静剤を用い、より楽に検査を受けていただけるようにしており、検査後はゆっくり休んでから帰宅して頂いております。また、「前の人の唾液がついた内視鏡を使われるのでは・・・」とか、「前の人の感染症が移るのでは・・・」とか心配される方がおられるかもしれませんが、検査ごとに十分洗浄した上、最新の自動洗浄装置を用いて消毒を行っておりますので、安心して検査を受けていただけます。更に、より的確な診断が出来るよう内視鏡機器は最新のものを使用し、すべての画像を画像ファイリング装置に記録した上、検査後の説明をわかりやすく理解していただけるよう、画像を見てもらいながら説明しております。
内視鏡検査でなければ発見できない疾患がたくさんあります。私ども内視鏡センターでは、安全で、より正確な検査をらくに受けていただけるよう心がけております。皆様も一度、内視鏡検査を受けてみませんか。