私たちは、画一的なリハビリではなく患者様の「その人らしさ」や「個別性」を大切にしています。
当院でリハビリを受けられている患者様には、脳血管疾患・運動器疾患・呼吸器疾患など様々な疾患を持つ患者様や、超高齢の患者様など様々な方がおられます。
当院では、一人ひとりの障害の程度や個別性に応じたリハビリテーションを提供するために医師を中心として看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの様々な職種がチームとなり、質の高さを意識したリハビリテーションを提供しています。回復期リハビリテーション病棟だけでなく、全ての患者様に対して、その方に必要なリハビリテーションを提供するためのスタッフ体制を整えています。
また、退院・転所後のリハビリテーションをスムーズに行っていけるように同法人の在宅部門および介護老人保健施設とも密に連携を図っています。
医療法人マックシール
巽今宮病院 リハビリテーション科
田上 健太郎
わたしたちの想い
当病院リハビリテーション科は、医療に専門的であると同時に、患者様に親身に寄り添い、「笑顔」と「安心」を提供することを目指しています。
理念
私たちは、専門的な視点で、患者一人一人に寄り添い、笑顔と安心を提供し、その人らしい生き方に向き合います。
STは在籍していますか?
当院リハビリテーション科には、現在、常勤ST 4名が在籍しており、言語訓練、摂食嚥下訓練を行なっています。
リハビリの量はどれぐらいでしょうか?
回復期病棟の入院患者様は、1日180分、それ以外の患者様は1日120分を上限とし、診療報酬で定められています。
診療報酬で定める上限は、あくまで目安であり、そのときの患者様の状態や練習内容、療法士の人数などを考慮して、療法士が実際に関わる時間が決定されます。
当院では回復期病棟の入院患者様には120~180分、それ以外の患者様には20~60分のリハビリを行なっています。
病棟での実際の生活場面にて日常生活動作練習や病棟練習など看護師や看護補助スタッフも含めて関わっています。リハビリテーションは、患者様自身の自主的な行動なくしては成り立たないものです。療法士とのリハビリだけではなく、病棟におけるサポートも非常に大切となっています。
リハビリには整形外科の医師が在籍していますか?
骨折等の整形外科疾患で入院される患者様のために、整形外科専門医が診察にあたります。循環器障害の患者様には心臓外科医が、糖尿病については糖尿病専門医が、その他慢性疾患については内科医が診察にあたります。また、皮膚科や歯科の定期往診も施行しています。更に当院には経験豊富なリハビリ療法士が多数在籍しておりますので、安心してお任せ下さい。
手すり取り付け位置等のアドバイスはして頂けますか?
患者様の退院の目処がついた時点で、退院後の生活をより安全で快適にするため、 退院前に、担当療法士がご自宅を訪問し、段差の解消、手すりの取り付け位置などのアドバイスを行なう家屋調査(退院前訪問指導)を行なっています。
リハビリの担当者の希望(男女など)は聞いて頂けますか?
患者様の状態や体格などを考慮しながら、担当療法士を決定しています。
回復期リハビリの対象になるのはどのような人でしょうか?
脳卒中や頭部外傷により片麻痺などの後遺症を負われた患者様、骨折や膝、股関節症により手術を行われた患者様、外科手術又は肺炎等の治療の安静により生じた廃用症候群を有する患者様を主な対象としています。
原則的に急性期(救急)病院からの紹介となりまが、腰椎圧迫骨折など症例によっては開業医からの紹介も受け入れておりますので一度御相談下さい。
但し認知障害が重度でリハビリ指示が伝わらない方は、受け入れをお断りする場合があります。
疾 患 |
---|
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態又は義肢装着訓練を要する状態 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷及び頭部位外傷を含む多部位外傷 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 |
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後の状態 |
股関節又は膝関節の置換術後の状態 |
日祝日もリハビリを受けることは可能でしょうか?
当院のリハビリテーション科は、365日シフト制をとっており、回復期リハビリ病棟患者様に、日曜・祝日関係なく、リハビリテーションを提供しています。
ただし、外来患者様に関しては、日曜・祝日のリハビリテーションの提供は行なっておりませんのでご了承ください。
入院後の回復の見込みはどれぐらいでしょうか?
回復の程度は患者様の原疾患・意識状態・積極性および御家族様の協力により大きく左右されます。重症脳卒中の患者様でも向上心が旺盛であれば予想以上の回復を見る一方で、軽症であってもリハビリに消極的であれば御期待に添えない結果に終わる事もあります。
また入院中は病状が変化しますので、担当医が定期的に説明を行います。